八十代の義父が、車で高速一時間半の距離に一人で住んでいます。
もくじ
別居の認知症の親の介護の難しさ
認知症で行動がいろいろ怪しくなっている事に私たちが気づいたのが2018年夏。
それまであまり交流がなかった義父ですが、それ以来週一で私がお世話に行くようになっていました。
義父はそれまで自炊をしていたようなのですが、認知症になったあたりから出来なくなり、近くの大型スーパーで惣菜やパンを買っていたのが、日を追うごとにそれもキチンと出来なくなりました。
スーパーのクレジットカードをなくすことも数回。
その度に私が横について再発行の手続きを手伝ったり。
最終的には、クレジットカードは取り上げて、毎週1週間分の食料を冷蔵庫に詰めて行くようにしていました。
しかし、粗相が多くなり、行くたびに廊下やトイレがビシャビシャ。
毎回掃除するのですが、体にアンモニア臭が染み付いて、帰宅したらシャワー必須でした。
様子がおかしくなリ始めた頃は「粗相してるのかな…?」くらいだったのが、明らかに垂れ流しているのがわかります。
遠方からなのできめ細かな介護などできるはずもない上に、あらゆる手助けを嫌がるので本当に難儀しました。
手助けを嫌がるので八方塞がり
認知症に気づいた頃に、地域の包括支援センターに電話していました。
センターの担当の方に色々相談した上で、ヘルパーさんを呼ぶことや、宅配弁当をお願いすることを義父に提案したのですが…。
- ヘルパーさん→「家に他人を入れるのは嫌」といって納得せず拒否。
- 宅配弁当→「お試しで1ヶ月くらい取りましょう」と無理やり納得させて宅配を開始するも、初回から届けてくれた人に「自分で料理するからいらん」と言い放ち、頑なに受け取らず拒否。
- 紙おむつ→「今時80歳超えた人は大体使ってるんですよ〜洗う必要もないんで濡れたら捨ててください」と言って渡してみたが、ほぼ使わず拒否。
怒った主人が宅配弁当を断ったことを咎めたんですが、「わしは必要ないって言ってるのに勝手にやったんだろうが!」と逆にすごい剣幕で怒鳴り返してくる始末。
私が弁当取ろうって説得したときは納得してくれたのに(泣)
とにかく何をするにも拒否するので、掃除ひとつするのも大変。
私が濡れた床などを掃除し始めたら「そんなことしなくていい」と不機嫌に。なので「ここだけちょっと拭くだけですので〜」「あ、私がこぼして汚しちゃって拭いてるだけです〜」とかいろいろ嘘ついてごまかしながらやるので気疲れがすごい。普通の倍以上疲れる。
一番いいのは施設に入ってくれることなんですけど、もちろん拒否です、拒否。
「一人でやっていける」の一点張り。
いや、出来てないからね?????!
介護拒否に対するプロ(包括支援センター)からのアドバイス
様子がおかしくなってから、包括支援センターの保健師さんにいろいろ相談していました。
宅配弁当のお店を紹介してもらったり、市内の施設を紹介してもらったり。
本人が拒否して何もサービスは受けようとしないけど、介護認定は一応取っておいた方がいいと言われ申請しようと思ったのですが、認定には、
- 本人が医療機関を受診して医師に意見書を書いてもらう
- 介護度認定のために認定調査員に家にきてもらって本人に聞き取り調査する
というプロセスが必須で、絶賛通院拒否中の義父にはとてもハードルが高い…と思い相談したんですが…
いやいやいやいや!連れて行ってくださいって言われても!!!
ずっと通ってるならありですが、そうでないなら無理です。
もう八方塞がり(泣)
じゃあ、やっぱり施設は無理だよね、と施設についても思いつつ聞いてみる。
やっぱり〜
もっと体調が悪くなって救急車とか、家がわからなくなるくらい認知症が悪化するなどがあれば手もあるかもしれません。
なんだかね〜。結局本人が拒否したらどうしようもないんですよ。
うちは別居だからマシだけど、同居でこれやられたら家族はたまったもんじゃないでしょうね。
まったく使えないな!!プロが聞いてあきれるぜ!!と心の中で悪態をついていた私でしたが、その後このアドバイスが的を得ていたことを知るのでした…。