独身の頃から、大量の漫画を持ってました。
結婚して引っ越す時。
一昨年の秋に家を新築して引っ越す時。
2回、大部分の漫画たちを処分しました。
(断捨離にハマってたのもあります)
でも、自分のお気に入りで、かつ、いつか娘ちゃんに読んでもらいたい本はそのまま残してます。
それの中のいくつかがこちら。
もくじ
日出処の天子 山岸涼子
日出処の天子 完全版 1 (MFコミックス ダ・ヴィンチシリーズ)
Amazonで今から買おうと思ったら、文庫本はもう中古でしか無いですねー。
完全版、美しい表紙で欲しくなります。
高齢母の皆さんならきっとご存知、厩戸皇子(聖徳太子)を主人公にした、山岸涼子先生の作品。
私の初見は小学校高学年の時だったと思うんですが、その時はちょっと怖いと感じて嵌らなかった。
本を文庫版で揃えたのは大人になってからです。
厩戸皇子の子供時代から摂政になるまでが、蘇我蝦夷との関係を中心に描かれてます。
女性と見まごうばかりの美しい厩戸皇子は頭脳明晰で冷静沈着、皇族の中でも突出した才能を持ち、信頼も厚いのですが…。
超常的な力を持っているせいで、母から恐れられ関係が悪く、心に闇がある皇子。
蘇我蝦夷と出会い、彼こそ欠けている自分を埋める存在と気づき、愛するようになるのですが、蝦夷には別に愛する女性ができて…。
歴史上の史実を踏まえた政治的な駆け引きも読み応えがあるし、超常的な能力の表現も面白いです。
同性愛、異性愛、近親相姦まで含めた恋愛のドロドロも引き込まれる要素。
歴史的名作ですので、娘ちゃんに残しました。
問題はいつから読ますかだねー。
中学生くらいになると理解できるかな?
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天上の虹 里中満智子
天上の虹(23)<完> (KC KISS)
Amazonで見たら、最終巻がお高くなっててビックリした。発行数が少ないのかな?
天上の虹(11)<完> (講談社漫画文庫)
文庫版でちゃんと最終巻まで出てるので、こちらで買うといいと思います。
連載開始は古いですが(アラフィフのわたしが小学校高学年の時)完結は娘ちゃんを産んだ後。
始めて読んだのは、大学の時に友人の部屋で。それ以来集めてました。
里中先生は癌で体調を崩されたりしていたので、完結するのかドキドキしながら待っていました。
鸕野讚良皇女(持統天皇)の幼少期から、持統天皇になり、上皇になり亡くなるまで…の長い長い大作です。
夫である天武天皇への愛や、あまたの側室やライバルに対する女としての葛藤。
若くして母からの重圧に苦しみ自死した息子、草壁皇子に対する母としての苦悩。
そして夫とともに日本を律令国家にした政治家としての闘い。
まわりの皇族たちや、鎌足、不比等といった藤原家の人間たちのそれぞれの人生も魅力的に深く描かれていて、読み応えありです。
持統天皇より少し後の、長屋王の話とか、
長屋王残照記 (1) (中公文庫―コミック版 (Cさ1-16))
僧道鏡との恋愛で有名な孝謙天皇の本もとってあります。面白いです。
女帝の手記―孝謙・称徳天皇物語 (1) (中公文庫―コミック版)
これも問題はいつから読ませるかだ。
過激な性描写などはないけれど、歴史の話だけに側室とか当たり前に出てくるし。
里中先生節炸裂で、『愛とは』がとにかく根底に流れまくってるのでどの位で理解できるかなあ。
でも、私は小学校高学年で里中先生の「あすなろ坂」を読んで、その壮大さにいたく感動した思い出があるので、娘ちゃんも高学年くらいになったらだいじょうぶかな、と思ってます。
やはり『愛とは』の里中節炸裂。江戸末期から第二次世界大戦までの代々続く女たちの物語。
あすなろ坂 1巻
面白い良質な歴史漫画を勧めたい
『日出処の天子』も『天上の虹』も歴史漫画ですね(時代も近い)
この時代に限らず、子供の頃に良質で面白い!歴史漫画をできれば読んで欲しいと思ってます。
私は上の2作を大人になってから読んだんですが、『子供の頃に読んでたらぜったい歴史好きになってたのに!』
と思ってるんですよ。
学生の頃は歴史が嫌いで…。暗記の科目だと思ってたんですね。
高校や大学でも歴史はニガテ、と思い込んで授業を取らなかったんですがメッチャ後悔してます。
今は、小説やノンフィクション含めて、歴史関係の本をよく読むほど歴史が好きです。
森高千里の歌じゃないけど、歴史を真面目に勉強しておけば良かったと思うこと多々。
歴史って、誰かを中心に物語としている親しむのが正しいと思うんですよね。
そうして初めて、歴史の流れがわかるというか。
あ、結婚した時に手放したけど、これもとっておけばよかった…。
三国志 (1) (潮漫画文庫)